【こども芸術カンパニー2016】OGATSU 7(施釉・焼成の巻)

· Workshop

日時 2016年12月19日(月)9 時~12 時30分

内容 <施釉・焼成の巻> 「雄勝の家庭には必ずある」と言われるようなものをつくることを目標に、雄勝石の粉を混ぜたオリジナル粘土で陶器を制作します

場所 雄勝小学校(宮城県石巻市相野谷五味前上40)

対象 雄勝小学校5、6年生(7名)

講師 亀山英児/陶芸家・三輪田窯 窯主、松井利夫/陶芸家・京都造形芸術大学 教授

協力 雄勝小学校、三輪田窯、ナミイタ・ラボ(波板地区会)

「こども芸術の村」プロジェクトと石巻市立雄勝小学校(校長:菅原美樹)、雄勝町波板地区会(会長:鈴木紀雄)は、雄勝小学校の5年生と6年生の7名のこども達(通称:OGATSU7)を対象に、雄勝町の特産品である雄勝石を使った新しい商品開発のためのワークショップを協同で実施します。

OGATSU7のこども達は、地域資源を利活用した商品開発を行う仮想の会社「こども芸術カンパニー」を立ち上げ、調査や試作など数回のワークショップを通して、地域の方と交流し、地域や雄勝石のことを学びながら、雄勝石を利活用した商品開発に取り組みます。

活動の成果は、2017年2月に雄勝小学校で開催される生活総合発表会にて報告される予定です。

<施釉・焼成の巻>

「雄勝の家庭には必ずある」と言われるようなものをつくることを目標に、雄勝石の粉を混ぜたオリジナル粘土で陶器を制作します。テーマは、日々の暮らしの中で使えるもの。前回、自分用に制作した楽焼の器を施釉・焼成します。また、仮設飯野川校団地の入居者の皆さんに使って頂くため、こども達が考えたアイデアをベースに制作した器(ホタテの鉢)に施釉します。

◆実施内容◆

【その1:楽焼の釉薬作り】

亀山先生のサンプルを見ながら、使用する釉薬の配合を3種類決めました。分量を量ったら、水を入れてかき混ぜます。これくらい?もうちょっと?先生に見てもらいながら、こわごわ混ぜていたのが、段々大胆になって、釉薬のしぶきが飛ぶ場面も。

【その2:楽焼の釉薬掛け】

松井村長がお手本を見せると、みんなからは「すげー!」の歓声。「俺の手に絶対かけないでね!」、「洗えば大丈夫だよ」と、一人でかけるのが大変な部分は協力して作業を行う姿が見られました。配合が違う釉薬を掛け分けたり、各自、工夫の手が止まりません。

【その3:窯積み、火入れ】

全ての作品に釉薬を掛け終えた後は、松井村長と亀井先生が作品を窯へ納めます。ちょうどいい時間と回数で焼きあがるように、ああでもない、こうでもない、と配置換えをする様子はパズルのよう!全員興味津々で見つめます。視線は自然と自分の作品へ注がれて、窯の蓋で完全におおわれるまで、じっと見つめるOGATSU7でした。

【その4:配布用作品の釉薬作り】

窯の番は松井村長に託して、OGATSU7のみんなは亀山先生と屋内へ。仮設住宅のみなさんにお配りする作品は、OGATSU7のアイデアを元に亀山先生が成形した器(ホタテの鉢)。楽焼とは違う釉薬になるので、また別のサンプルを見て、3種類の配合を決めます。楽焼試作を経てのOGATSU7、慣れてきたのか、作業もスムーズに進みました。

【その5:配布用作品の釉薬掛け】

まずは亀山先生のお手本を観察。楽焼は試作ですが、今度は本番?だからか、慎重な様子・・・だったのは、本当に最初の10分くらいでした!違う種類の釉薬を重ねて塗ってみたり、文字を書いたり模様を描いたり、OGATSU7のアイデア爆発!60枚の器の釉薬掛けは、あっという間に終了しました。イメージ通りに作るのはなかなか難しいけど、こうしたい!という想いが、OGATSU7それぞれの中で、どんどん膨らんでいく様子が強く伝わってきました。「仮設のみなさんに”すごいな”と言われたい。」と行っていたのが印象に残りました。

【その6:楽焼の窯出し】

楽焼の窯出しでは、バケツに水を用意。松井村長が焼き具合をチェックしてから作品を水につけると、パッ!と色が変わりました。うわーっ!と、ここでも歓声があがります。釉薬の濃度が高かったのか、まるで溶岩のようにゴツゴツと穴があいていたり、思わぬきれいな色が生れ出ていたり。予想もしなかった出来上がり、でもみんな面白い!

作品の温度が下がったら、手に取って感触を確かめます。それぞれの作品を大事に抱えて、持ち帰りました。

◆ワークショップの流れ◆

9:00 はじめのあいさつ

9:10 楽焼の釉薬掛け

     釉薬サンプルを見て割合を決める(3種類)

     釉薬作り(雄勝石:透明釉=①5:5 ②4:6 ③6:4)

     お手本(亀山先生・松井先生)

     釉薬掛け

10:20 窯積み、火入れ

10:50 校内に移動、配布用作品の釉薬掛け

     釉薬サンプルを見て割合を決める(3種類)

     釉薬作り(雄勝石:透明釉=①5:5 ②1:9 ③3:7)

     お手本(亀山先生)

     釉薬掛け

12:00 今日のまとめ

12:15 釉薬掛け作業終了

14:15 楽焼窯出し~終わりのあいさつ

14:40 ワークショップ終了

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