日時 2017 年7月18日(火)9時00分~14時30分
内容 雄勝石について学んだり、ほってぇ皿を成型するワークショップ
場所 ナミイタ・ラボ(宮城県石巻市 雄勝町分浜波板140-1)
対象 雄勝小学校 5 年生及び 6 年生 10 名、波板地区会の方々
講師 高橋頼雄さん(雄勝硯生産販売共同組合)、鈴木紀雄さん(雄勝硯職人、波板地区 地区会長)、亀山英児さん(陶芸家、三輪田窯 窯主)
雄勝石の産地を訪ね、職人さんからお話を聞いたり、石切り場や硯制作実演の見学、雄勝石の石割や雄勝硯を使った墨すり等を体験します。また、石膏型を使ったほってぇ皿づくりワークショップを行います。
こども芸術カンパニー「OGATSU X」活動第2回が行われました。
昨年度の6年生が卒業し、旧・大須小学校と合併し新たな5~6年生10名によって構成された「OGATSU X」。
今回は、ほってぇ皿の材料の一つ・雄勝石について学び、そしてほってぇ皿の量産に向け方を使って成型していきます。
【その1:雄勝石を見て、触って】
雄勝石を知るため、まずは採石場に向かいました。
木々の生い茂る山の中、大きな石の壁や、積み上げられた不揃いな雄勝石の山が所々にあります。
案内してくださった高橋頼雄さん(雄勝硯生産販売共同組合)から、採石場についてや雄勝石の特徴、
これから体験する硯に適した雄勝石はどれかなど、聞きました。
【その2:聞いたことを体験する】
採石場でお話を聞いたら、ナミイタ・ラボに戻って実際に体験!
まずは「硯の制作実演」。加工の達人・鈴木紀雄さんに硯を手作業で削るところを見せてもらいました。
サクサクと削っていく鈴木さん。こども達も一人一人体験すると
「硬い…」「(道具を当てた)肩が痛くなる」「難しい!」と驚きの声が続々とでました。
次は「石割体験」。
本のような板状の雄勝石にナイフのような道具を当て、トンカチで叩いていきます。
高橋頼雄さんから「この向きだと割れやすいよ」と言われたところをカンカン!と叩いてみると
パカッと雄勝石がきれいに真っ二つ!割った子も周りで見ていた子も大喜びでした。
最後に「硯を使って書道体験」
雄勝石を使った代表の一つ硯。雄勝硯を使って、実際に墨をすり書いていきます。
手作業で作られていた硯を使い、思い思いに紙に筆をすべらせました。
【その3:ほってぇ皿量産!】
亀山英児さん(陶芸家、三輪田窯 窯主)が到着し、いざ成型!
亀山さんが作ってくれた雄勝石の粉末入り粘土の塊を、糸を使って一皿分ずつに分けていきます。
そして村長・松井先生が作ったホタテの型が一人1つ渡され、そこに外れやすくなるように片栗粉を軽くまぶし、適当な大きさにカットした粘土を押し当てます。成型した粘土に模様を掘ったり、布を押し当てて風合いを変えたり、足をつけたりと工夫をしていくなか…
「こうしたら素敵だと思うんだけど」「いや、それはどうだろう…」
「あっ!片栗粉忘れてない?」「わすれてた!」
なんてこども達の間で協議したり、サポートし合う声も。
商品化に向け、楽しみつつもその目は真剣です。
次回は夏休み明け。
その間に亀山さんに今回作ったほってぇ皿を焼いてもらいます。
第3回は雄勝の小中合同で釉薬かけを行っていきます、お楽しみに!
◆ワークショップの流れ◆
9:00 はじめのあいさつ(10 分)
9:10 徒歩移動:ナミイタ・ラボ→石切り場(10 分)
9:20 雄勝石のおはなし&石切り場見学(30 分) 講師:高橋頼雄さん
9:50 徒歩移動:石切り場→ナミイタ・ラボ(10 分)
10:00 休憩(10 分)
10:10 硯の制作実演見学及び体験(15 分) 講師:鈴木紀雄さん
10:25 石割体験(30 分)
10:55 休憩(5 分)
11:00 墨すり体験(50 分) 講師:高橋頼雄さん
11:50 昼食休憩(60 分) ※波板地区会にて BBQ を準備して頂きます
12:50 ほってぇ皿づくりワークショップ(80 分) 講師:亀山英児さん
14:10 おわりのあいさつ(10 分)
14:20 【ワークショップ終了】
(第1回はこちらから → ほってぇ皿づくりの計画をたてよう!)
(第1回はこちらから → ほってぇ皿づくりの計画をたてよう!)
Children’s Art Company OGATSU X: Shell Plates #2 (field research; molding)
Date: 9:00–14:30, Tuesday, July 18, 2017
Contents: OGATSU X members visited a production facility for Ogatsu stone and inkstone. They also formed Shell Plates using plaster molds of scallop shells
Venue: Namiita140-1, Ogatsucho Wakehama, Ishinomaki-shi, Miyagi, 986-1322, Japan
Target: Elementary school fifth grade to sixth grade, Namiita District Association
Instructors:
In the second installment of OGATSU X’s Shell Plate project, the members visited the area that produces Ogatsu stone, toured the Ogatsu stone quarry, and used plaster molds to cast their scallop-shaped plates.
On their tour of the quarry, Mr. Takahashi taught the children that although “Ogatsu stone” is a general term, depending on where the stone is quarried it can have a different hardness, and quarrying can yield stones of different sizes. Depending on the characteristics of the stone, it may be used for different purposes, such as roofing or making suzuri.
Following a demonstration on how to craft an Ogatsu suzuri by Mr. Suzuki, the children each took a turn making a suzuri. Watching how it is done and actually doing it are vastly different things. After feeling how hard the Ogatsu stone is, the children realized how difficult it must be to make a suzuri.
During their experience of rubbing Ogatsu suzuri inkstone, the children enjoyed the new sensation of rubbing the inkstone, the feel and smell of which were quite different from the plastic suzuri and liquid ink they use in calligraphy class. The children discovered that the trick with inkstones is not to grind them but to rub them.
Finally, the children used their plaster molds of scallop shells to make their Shell Plates. Although they were using molds to mass-produce the plates, they left fingerprints on the surfaces of some of the products, which helped convey their love for their city. Furthermore, when it came to actually using the molds to produce plates, the children found that they needed some way to prevent the mold from breaking after they had removed the plate. This will be an area to improve on for next time.